今日でまる三年。父が他界してから、今日まで。
すっぽりと主のぬけた実家で過ごす時間だけが、妙に長かったなぁと思う反面。
病気ではあったが、その病気と全く違うことで倒れたものだから。母と妹と3人で、呆気にとられたまま葬儀やの手配を病院内の公衆電話からしたのが、昨日のことのように思い出される。現実って、こういうとき恐ろしいほどシュールだ。
この日も、明け方まで今日のようにずっと嵐のように雨が降っていて。自分はやはり山にいて、母からもらった電話で高速にのって行ったこともない街の救急病院に駆けつけたのだった。
家に戻ったら、釣りが好きな父が最後に釣った鯛と鯵がまだ冷蔵庫に入ってて。あーあ、せっかく釣ったのに、と思いながら母と一緒に食べた。
突然、この世を去らねばならない人はたくさんいると思うけど。当然、そのつもりもなく心の準備もなく終わってしまうのは、やはりやりきれないだろうな。いろんなことが、心残りだろうな。
今でも、父はどう思ってたのかな? と、考える。まぁ、考えてもわからないんだけど。思いを継げるわけでもないし。
未だに、ひょっこり帰って来そうな気がするのも相変わらずだし。
また会えるときには、笑って会いたいなと思って。
出来るだけ笑える土産話を聞かせたいから、今さら落ち着いても仕方ないし。多少滑稽でも我が道を行くしかないかな。
みんなのところに遊びに行きたいけど、「デジ」のネタバレを避けるため立ち寄れず。まったりしてたら、こんな話になってしまった。お休みなさい。