あらしさんのこと ひとりごと 

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見守ってくれる人 「赤めだか」より

にのちゃん、ごめん!
今回、すっごい自己嫌悪。なんや知らん、録画がうまくできなかったのよ。
「赤めだか」は最後30分撮れてなくて、「坊ちゃん」は冒頭23分くらい撮れてないっていう。
バカバカバカバカっ! 
しょうがないから某サイトで探して録れなかった部分を見てきましたよ。
どちらもまだ一回しか見れてないのだけど、時間がたつとねダメってわかってきたから(笑)
↑やっと学習してきたよ。4年目にして…
次から次にやってくるアラシゴトにてんやわんやしてるうちに書けなくなっちゃうからね。
自分のためにも、まとまってないけど残しておく。


まず「赤めだか」ね。楽しみすぎてネタバレ回避できなくて、前日に放送されたドキュメントも
インタビュー記事もバッチリ見ちゃったから、ハードル上げに上げ切った状態で見たわけですけど。
最後、舞台で弟子のために頭を下げる師匠の姿を見て号泣しちまいました。
自分は今まで、学校時代でも職場でも趣味でも、このお話のように深い師弟関係を結んだことはありません。
だから、正直ちゃんと共感できたかといったらできてないんだろうと思うんだけど。

愛だなぁって思いました。
自分の懐に学を乞う者を受け入れる師匠と呼ばれる人の、その想いの深さも。
惚れて信じてついていきたいと必死に追いかける弟子の、その想いの強さも。

これを見てたら、自分の友人でヨガの先生をしてる子が話してくれた
先生と生徒の関係についての話を思いだしました。
”学ぶものの準備ができたとき、グル(師匠)は必ず現れる。
すべてから学び、すべてを受け入れるという真の学びの心がなければ、
目の前にグルが現れても気づくことさえできない”
というもの。
すべての気づきは、自分の心の在り方次第ってこと。

それでも師匠って人は弟子が気づかない時にも、ずっと。
きっとそばで見守りつづけてくれてる存在なんだろうな。
そう考えると、自分が一方的に深くないと思っている先生との関係を深くしなかったのは
自分自身なんだなぁと。こんな歳になって、すんごい反省ですよ。
談春さんが書かれた「赤めだか」潤くんが好きだって言ってましたね。
自分も本で読んでみたくなりました。

生きてる人を演じるのは難しかったとにのちゃんは話してたけど、そこは本当に難しかったろうなぁ。
劇中のにのちゃんは談春さんに似てるわけじゃないのに、なぜか談春さんに見えたのよねぇ。不思議。*1
でもそれは、他の役者さんたちもみんな同じかな?
この実話を演じていることが嬉しそうで、芸事に心奪われた人たちの熱量がその空気ににじんでた感じ。

岳くんの落語がすごく聞きやすくて、自分は全然落語知らないんで素人ですけど、引き込まれる感じ。
お話しひとつ全部聞いてみたくなりました。

自分は「赤めだか」、とってもおもしろかったです。
たぶん、今後何回でもみれる作品です。
映像はまだ一回しか見てないけど、このエントリあげるためっていうのもあるけど、
すでに音声だけで全編通して2回聴いているさくであります。音声だけでも結構おもしろいですよ。
よく落語のテープ聞いてるご老人がいらっしゃいますが、ちょっと気持ちわかりました(笑)


劇中にでてくる師匠たちの言葉も、結構心に刺さりました。
そのいくつかメモ

築地の女将さんのセリフ
「人のせいにしてんじゃないよ!
避けないおまえが悪いんだよ」
(そんなの無理じゃないですか、背中に目があるわけじゃないんだから)
「だったら背中に目ぇつけなっ!
今、自分の周りで何が起こってて、何をしなきゃならないか
状況判断ができないヤツは、ここでやってらんないよ!」

談志師匠のセリフ
「よく芸は盗むもんだというけどそれは嘘だよ。
教えるほうに理論がないからそういうんだよ。
いいか。盗むほうにも技術が必要なんだよ。
時間がかかって当然なんだ」

「必要なのは、リズムとメロディだ」

「よく覚えとけ。
現実は正解なんだ。
時代が悪いの、世の中が悪いのと言ったところで
現実は何もかわらない。
現実は現実だ。
その現状を理解し、分析しろ。
そこには必ず何故そうなったかという原因がある。
それが認識できたら、あとは行動すればいいんだ」

って、耳が痛いなぁ。
でも痛いことバシッといわれると、なんか胸のつかえが取れる気がする。
そんな風に本当のことをちゃんと言ってくれる人と出会えることは幸せなことだよね。

*1:脱衣所のシーンではどうにもこうにもかっこよさが漏れちゃってたけどね