あらしさんのこと ひとりごと 

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ラプラスの魔女

観てきました。
完全な自分個人の趣味でいえば、翔ちゃんが出ていなければ映画館に見に行かないタイプのお話なんですけど。
嵐さんを好きになったおかげで、自分の趣味趣向に囚われずにいろんな世界に触れられるようになったよね。

ネタばれっぽくなるので、まだ知りたくない方はこの先はお控えくださいませ。



まず。なぜあんなに翔やんがあちこちで「ありえません」を連発するのかがやっとわかりました(笑)
なるほど。
ありえない現象なんだからありえない言うしかないよね、青江教授。
原作読んでない勝手な思い込みで、青江教授は切れ者の地球化学者だと思ってたの。
だから、もっとクールな人がすずちゃん演じる円華に振り回されて事件に巻き込まれていくのかと思ってたら。
なんだか生徒にも甘く見られ、部下にも呆れられていそうなほどのまじめさで、ガツガツとしたところのまったく感じられない男で。
これは、青江が謎解きをする役じゃないんだなっていうのはすぐ理解しました(笑)
まじめすぎる感じと、巻き込まれていく感じが翔ちゃんに似合ってるんでしょうか?←疑問系
メイキングですずちゃん隊長に鍛えられていた、汗だくのおじさん感満載の翔ちゃんさえ、役の延長と思えてきました。

お話の進み方は、原作と比べてどうとかわかりませんが細かいところはかなり割愛されてそうに感じました。
なので、この人たち誰?っていうのがうじゃっと出てきたりするけど、そここだわってると物語から取り残されそうなのでザックリ受け取って先へ進むさくでありました(笑)

一番グッときたのは、廃墟で福士くん演じる謙人が父である豊川さん演じる甘粕と最後に向き合うシーン。
この世界に、何一つして意味のないものはない。ということが誰よりもわかってしまう謙人だから背負わなければならなかったもの。
父の間違いを諭すためには、その殺したいほど憎んだ父のその存在や行為さえも受け止めないといけないという結論。

豊川さんの怪演もあって、このシーンは謙人の気持ちを思うと辛いものがありました。
甘粕の狂気を許しがたいほど、現状を肯定しなければ先に明るい未来をのぞむことができないということが重くのしかかる。
結局、どういう出来事も罪を憎んで人を恨まずじゃないけど。
受け止めて学んで、先に進んでいくしかないってこと。

未来を予知できる彼らは、その未来に対してあの先どうアプローチして生きていくんだろうか。
そして凡庸な人々は、どの道を選択して未来をつくっていくのか。
なんてことを見終わったあとに考えさせられました。
うんうんと唸って紙飛行機を飛ばしても、なかなか答えが出せない。
それでも考えることをあきらめない青江の姿の中に、凡庸な人々の光があるのかもしれないなと思ったさくであります。