あらしさんのこと ひとりごと 

大好きなあらしさんのこと 思ったこと 覚書

だまカノ のつづき

やっと予定がたって、行ってまいりました。2回目。
小説もザックリとですが、あやふやだったところを確認しました(笑)
内容に触れますので、まだこれから見に行かれる方はお読みにならないで下さいませ。

映画見終わって、トイレに行くじゃないですか? いきなり、すんません(笑)
いや、自分は必ず始まる前と後行くんす。
もう、自然とね。自動的に口ずさむ。ビーチボーイズ「素敵じゃないか」。
初回観に行った時ラストシーンで、この曲の歌詞がスクリーンに出てきた時。抜群の記憶力のなさも手伝って、小説読んでるにもかかわらず涙が出る。号泣じゃないんだけど、次から次から涙がでてきて。これ終わるまでに止まらなかったらどうしよう?ってちょっと焦るっていう。これがまた、真緒の気持ちに浩介の思いが乗っかってこちらにやってくるものだから、たまらなく響く。思いどおりにはいかないことも、永遠につづくことがないことも知っているけど。そう言わずにはいられない気持ちが、とてもかわいい歌詞。

共に過ごす幸せなときの中
一つひとつのキスが果てしなく続いたらいいのに
素敵じゃないか

二人で思い描いたり、願ったり、望んだり、
祈ったりすれば、叶うかもしれないね
そうしたら僕たちにできないことなど
何ひとつなくなるよ

僕らが結婚できたなら
きっと幸せになれるはずさ
素敵じゃないか

この映画のいいところは、あり得ない出来事を肯定的に受け止めて希望を捨てずに生きていこう。と思わせてくれるとこ。前のエントリでも触れたけども、小説ではそのあり得ない出来事を、たった一人で越えていかねばならない浩介がせつな過ぎて、絶望的に悲しくて辛かった。映画では部屋にあった真緒との想い出は、どんどん消えていくけど、小説の中では消えずに残っていたから。浩介一人だけが、もうこの世界からいなくなってしまった真緒の香りの中で生きて行かなければならなくて。新聞を取りに行ったまま、真緒とは二度と会えないし。とにかく「あんまりだぜ!」過ぎてね。震えましたから。

小説ではいよいよ先がないと思った真緒が、自分の秘密を打ち明ける努力をする。話が話だけに、なかなかまともに受け取らない浩介に対して冗談みたいに話すその二人のやりとりが、噛み合わない話の裏で心底お互いを思いあっている様子が伝わって。迫りくる終わりの予感とともに居たたまれない気持ちにさせるのだけど、映画にそのシーンはない。
かわりに浩介が、夏木マリさん扮する老婆と会って真相を知れたり、部屋を出て行った真緒を見つけて最後に秘密について話せたり、想い出づくりをしたり。二人で公園で輪をとじて、また新しい輪を二人で作ろうと約束するという流れになってる。
浩介以外に真緒の存在を知る老婆というキャラクターの登場や、魔法が解けるように記憶も想い出の品も消えてしまうという、思いっきりファンタジーな展開に倒すことで辛い気持ちが救われてる気がする。

それでも、お父さんや浩介の中から完全に真緒は消えなくて。うっすらと、でもとても深いところに、愛おしい気持ちとともにそれは在って。というのが、最後のカウンターで浩介が「素敵じゃないか」を聞きながら涙を流すシーンで表現されてて。あの表情が、幸せなような悲しいような。本当になんともいえない顔をしていてよかった。

大切な想い出を失ってしまうのは悲しいことだけど、ずっと忘れられないっていうことは、ときに残酷だなとも思う。過去のことは、覚えていても想い出せなくても確かに自分の中には在って。在るからこその次の一歩が踏み出せるのかもなと。思いがあるからこそ、繋がれるのかもなと。そんなことも感じた映画であった。


【さく的ツボシーン】今覚えてるだけでも一応メモ
・しょっぱな、口をあけて寝ている浩介(っていうか潤くん)
無防備すぎていたずらしたくなる。
・寝坊した酷いいで立ちでエレベーターに乗り、リュックの肩ひもニギニギしてる浩介(っていうか潤くん)
イケてなさっぷりがハンパない(笑)
・もちろん、二人の歯磨きのシーン
かわいいかわいいかわいいよー。
・当然、床でゴロゴロしてる二人のシーン
もうあと15分くらいずっとこのまま、いちゃいちゃゴロゴロしててくれてかまわないと思う。
・「素敵じゃないか」をご機嫌で聴く真緒を窓越しに見つめる浩介
あかの他人じゃ怖いくらいずっと見てる(笑) けど、浩介の気持ちがとても伝わるいいシーン。
・終電にのる真緒に別れ際「着いたらメールね」っていう浩介(っていうか潤くん)
ええ? めっちゃ照れる!←お前が照れてどうする
・初めてのお泊りの翌朝、会社でニヤニヤな浩介
わかるけど。気持ちはわかるけども。
・本屋のシーンで、ことわざを英語で読み上げる浩介(っていうか潤くん)
発音が(笑) そのテンションとともにかわいすぎる。
・濡れた床にびっくりした浩介の足もと
女子です。靴下がかわいいじゃないか!
・夏毛が大量にぬけたところを見つけた浩介
あのちょっと大きな声と表情がいい。衣装もかわいい。
・老婆にお礼をいう浩介
すべてを受け入れて、あそこでお礼を言える浩介がえらい。
・浩介に最後にありがとうをいう真緒
表情がいいっす!

・中学生時代の真緒が窓際で風に見とれてるのを、離れて見とれる浩介まるっと
・大倉くん扮する会社の田中先輩とのやりとり