あらしさんのこと ひとりごと 

大好きなあらしさんのこと 思ったこと 覚書

神様のカルテ2

一瞬、映画館のある町に立ち寄ることができたので、やっと一止さんとご対面してきた。
えっ! まだ観に行ってなかったのかよっ!!と、自分に自分が一番突っ込みたいっす(泣)

以下、感想。
ネタばれって言っても、もうみんな知ってるしいいかとも思いましたが、
うっかり自分のような人もいるといけないので閉じておきます。

よかった。
この一言ですな。ええ。満足度何パーセントとか謳われてたけど。
そういうの全然信じないタイプなんで(元来かわいくない)、すっかり先に読んじゃった翔ちゃんのインタビューも一度脳内クリアしまして、いざ映画館へ。
もうさすがにお客さんも少なくて、ゆったり前後左右人目を気にしないで鑑賞。
基本、映画は一人で観たいのでこれは嬉しい。となりに人がいるとのめり込んで観れないので。
せっかくこんな時期まで引っ張ったんだから、こんくらい超余裕の貸し切り状態でなきゃねぇ。

あ、話を本題に戻す。
今回は、いいシーンが本当に多くって。台詞もよかったなぁ。
ストーリー的に順番がおかしいかもしれないけど、思いつくままに書くと。


冒頭の雪山のシーン。
一面真っ白な雪原と青い空の中で、ハルを呼ぶ一止さん。
ここ、よかった。
着物を着たハルのもとへ帰って、真っ暗な部屋で抱いてもらっている姿も。
どれだけ、心の中で、そして実際。一止さんがハルに支えられているのか伺える。
ほとんど家に帰らない、っていうか帰れない一止だけど。
彼の人生において、ハルという人がどんなに大事な存在なのかがよく伝わる。
ハルがこんなふうに一止さんに甘えることはあるんだろうか? 
なさそうだな。

やりたいことなんてないと平静を装いつつ、実は鬱々とする気持ちの屋久杉くん。
一止とハルの二人の仲を妬いてる屋久杉くん。このヤキモキ具合もよく描かれている。
岳くん、ウマイな。
頑張れ! 青年! と言う想いと、
貫田先生の言うように、頑張らなくてもさ、いいよという気持ちが半々。
この時の下宿先での呑みのシーンもよかった。
若いって、露骨にカッコ悪いもんだ。
歳をとったって、それなりに情けなくカッコ悪いことにかわりはないんだけど。
逆にいうと、生きててカッコいい瞬間なんてそんなないもんだよなっていう。
手を繋いで階段を上る二人を、後ろからじっと見てるモノ言いたそうな屋久杉くんが
またよかった。

病院の屋上での満天の星空。宇宙の音が聞こえてきそうだった。
その星空の中「長い間、ありがとう」という貫田先生の感謝の言葉。
ここは号泣してしまった。
山の上でみたような素晴らしい星空は、見られないよ。と話していたけど。
見えてなかっただけで、その同じ星空は二人のうえで、ずっと変らず輝いていたんだなと。
二人の思い合う心は、口には出さなくてもその間ずっと二人の中にあって。
それがしっかりとお互いに伝わりあったようで。
こんなふうに誰かと生きて来れたら幸せだろうな。と思う。

ベットの上から、一止が言われた「君たちが希望だ」と言う言葉の凄さ。
そういってもらえることの、有りがたさ。バトンの重さ。
託せるものを渡すことのできた貫田先生の人生の素晴らしさ。
希望だと言える後輩に対する、信頼と愛の大きさに、また涙がでた。
こんなふうにバトンを渡せる大人として、今を生きてるかなぁ?と我身を振り返ると…。
今のところ胸は張れない自分。心を入れ替えたほうがいいと思う。

病院で事務局長と院長の前で「医師の話ではない、人間の話をしているのだ」と
啖呵を切る一止さんのシーン。ここ散々宣伝で見ちゃったというのに、鳥肌がたつようだった。
しびれた。すごい迫力だった。息をするのを忘れた。
それまで置物のようだった院長がスッと顔をあげるだけで、一止の放った言葉の強さが
みんなの心のど真ん中に入っていく様子がよく伝わって、すごくいいシーンだった。
それは、人間が生きるのに、決して失ってはならないものだから。
ここは、肝だったなぁと思う。
最近の翔ちゃんの芝居の中でも、このシーンは特別。心持ってかれた。

貫田先生が忌の際に、妻に語りかける表情。
すごい目をしてた。
自分はご臨終のときを見取ったのは二人しかいないし、最後はしゃべれる状態じゃなったから。
こんなふうな最後は実際には知らないけど、なぜかとてもリアルに感じた。

タツの家でタツの娘の誕生会を一止とハルも一緒にするシーン。
タツが「実は、お前がいたから、ここに来たんだ」と一止に告白する。
そして「来てよかった」と言うところに、グッときた。
一番苦しい時に、行く道が見えなくなりそうな時に。
言わずとも、その生き方に支えられる関係って素敵だ。
友情にもいろいろあるが、こういう関係で在り続かられるのかは、お互いにかかってるから。
どちらか一方じゃ、ダメだから。
この二人には、ずっとジジィになるまで、こう在ってほしいと思った。

できる看護師部長吉瀬さんに子供が生まれたと知らされた一止さんの動揺具合(笑)
慌てふためきすぎが微笑ましい。顔がおかしなことになってる。
いい顔だ。走っていく後ろ姿に、おめでとー!って声をかけたくなった。
さて「神カル3」は、あるかな?


いやぁ。見終わった後にね、ホントに満足だった(笑) 信じてなくてごめんなさいね。
映画を観終わった後に、観てよかったと心から思えるものって、実はそう多くない。
好みの問題もあるし、いい映画でもどこか、うーんってところがあったりするもので。
そこをよかったところが完全に超えられてないと得られない満足度ってあると思うのだけど。
これはよかった。

あ、あとココも好きだった。
・河原でたばこを吸いに来た救急部看護師部長の吉瀬さんに語りかけられるシーン
元ヘビースモーカーの自分としては、あの激務の合間にたばこを吸うなら、もっとこう…。
と思ったりするわけだが。吉瀬さんはきっと喫煙者じゃないだろうし。
あのきれいさで、あの冷静さで淡々と急患をさばく人だから。
あえてきれいに煙草を吸うくらいでちょうどいいのかもしれない。
これで本当におっさんみたいに吸われたら、案外がっくりするかもしれない。

・居酒屋のシーン
気持ちよく呑んでる東西さんのところに、悪だくみをしてる一止たち3人が登場するところ。
一止の考えてることが手に取るようにわかってしまう、敏腕ナースな東西さん。
余計なことは言わず、察しがよく、機転が利き、さばけている。
最高にイイ女だ。こういう人と友達になりたい。一止がうらやましい。


結局。自分はかわいい女より、かっこいい女が好きだ(笑) ということ。
だけど、あおいちゃんのハルは強いので、かわいいけど好き(笑)
一作目のときも思ったけど、本気であおいちゃんなら翔ちゃんの奥さんでもいいと思う。
けど、たぶん翔ちゃんのキメキメのスケジュールについて行ける人間は限られてるし。
思っていたよりもあおいちゃんが、大ちゃんよりの人間だということがわかったので(たぶん)
残念だがこの妄想に期待するのは、断念することにした。

全然話は飛ぶが、あおいちゃんのような個性的でかわいらしい控えめな女の子と結婚したら。
あ、にのちゃんがね←急に出てきたよ
案外幸せになれるんじゃないかぁと妄想してみたけど。
にのちゃんって、どうもそういう女子じゃないヤツにどうしても引っかかりそうだ。
一見いい子なんだか、そうじゃないんだかわからないような。うまく飲み込めなさそうな子。
幸せになってほしいんだけどなぁ。
そっち方向なら、一見いい子に見えなくても、実はとんでもなくいい子とかね。
んーー、外野の戯言ですな。
というわけで何故か、にのちゃんの話で終わるって言う(笑)