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永遠のニㇱパ 〜北海道と名付けた男 松浦武四郎〜

とっくの昔の話題だけども。そもそもお誕生日おめでとうも言ってないけど、まずこれから残しておきたいのでエントリします。

 

NHK札幌放送局の制作「北海道150年記念ドラマ」ということで、先に北海道で放送され、そのあと追って放送されるというスタイル。昨年の夏から撮影していたからね。すごい待った感じがしたよね。プラス、自分はアイヌ文化にもとても興味があるので、楽しみに待っていたドラマ。

見終わった瞬間の感想は、「短すぎる!」です。武四郎さんご自身のことも、残した北海道の話ももっと知りたいし。アイヌの歴史もあわせたら、これは大河ドラマ並みのボリュウムがあってもいいお話だと思った。

 ヘイトスピーチとかいろいろ問題になっている今だから、あえて違う文化を持った民族間での歴史とか、人々の思いとか。投げかけられるドラマがあったっていいじゃないかな?って思ったね。今やってる大河ドラマも見てるけどもね。

 

さ。いくつか、ツボメモを。

・髭潤

再度蝦夷地に向かう、雪の中を歩くお髭の潤くんがカッコ良すぎて息が止まる。隠し砦のときもお髭だったけど、歳を重ねてのキリッとした和装でのあのお髭は素敵。品の良さがもう、隠しきれてないのよね。どこかの殿様とか王様とかさ、いつか時代劇じゃなくてもフィクションでもいいんで、お髭のお役来ないかな。やっぱり潤くんにはなにかでっかいものを背追って生きる役が似合う気がするな。王様じゃなければ、次期一族の長を託された役とか。どう? トキメキしかないわ。(三谷監督は、ガリバー旅行記ガリバーね 縛られてる潤 それも見たい。小人たちを助けて人気者になって、最後は小人たちに助けられて新たに旅にでるなんて、なんかそれも潤くんっぽい)

 

・キラキラの瞳

ピリカと叫ぶシーン。大自然雄大さと、ウテルクと思いがけなくコミュニケーション取れた嬉しさにテンション上がって後ろから前に寄ってくる武四郎がかわいくて。潤くんの好奇心旺盛が溢れちゃってるところと重なって見えたな。

ウテルク繋がりでいうと、熊に襲われたウテルクに駆けつけて、動揺しながらてぬぐいで傷の手当てをしようとするところもよかったな。手間取ってる感じが演技臭くなくてこっちまで大丈夫かな?って引き込まれる感じ。

 

・美人

リセを見つめる表情の美しさ。深キョンかわいいけど、軽く超えて美しかった。4Kじゃなくても、そもそも造形美がやっぱ規格外だな。つくづく思う。

 

・地図

武四郎が畳の上に広げた手描きの蝦夷地の地図に向かって、屈みこみ地名の書き込みをしている姿。なぜか大ちゃんが細密画を描いてた姿と重なって。その途方もない集中力と忍耐強さが、そのまま思いの深さを表しているようで。自分の中では、潤くんと大ちゃんが武四郎さんを通してひとつになったような錯覚まで感じてしまった。大ちゃんと潤くんって、よく真逆といわれるけど。前から自分は、持っている感性とか本質が実は近いんじゃないかって思ってて。そんなこと思ってるから余計にそう感じたのかもしれないけど。

 

・叫び

温和で物静かそうな武四郎さんから発せられた叫び。そこに込められた、ぶつけようのない憤りは胸に来るものがあった。とても短くまとめられたドラマだから。懸命に生きている人々が、中央の人間に翻弄される苛立たしさとかやりきれなさを多く語っていては話が終わらなくなっちゃうものね。重要なシーンだったと思うから、きっと思い入れも強かったろうな。