あらしさんのこと ひとりごと 

大好きなあらしさんのこと 思ったこと 覚書

FSⅡ

行ってきたよ。
すごかった! 想像以上に楽しかった! おもしろかった! 
感動もしたし、笑ったし。

なんかもっと厳粛な気持ちになっちゃうのか?とか思ったのだけど。
自分の場合は、そうはならなかった。本当に”満足”って言葉が一番しっくりくる。

ここから、会場の様子に対しての個人的な感想を書きます。
いつもながらの、さくのざっくり感想ですが、これから行かれる方で
何も知りたくない方は避けて下さい。


●会場

一回に中に入れるのは、たった150人。
思ったより余裕のある人数で、時間も一時間あるし。
本当にゆっくり、じっくり観ることができて大満足だった。
何回もぐるぐるして、観たい作品をしゃがんだり横から観たり、いろんな角度から眺めた。

で。なにより驚いたのが、作品の展示の仕方。
フィギュアはさすがにガラスのケースに入ってるんだけど、
絵やオブジェはそのほとんどの作品が裸のまま置いてあって、
床に線が引いてあるだけだった(ここから見て下さいって言う感じで)

入場前に、スタッフさんから「なるべく自由に楽しんで頂きたいという思いで、
あえてロープも張っていません」ってアナウンスがあったんだけど、まさかここまで!
っていうくらい丸裸のままそこにあって。
もちろん触ったりするのはダメに決まってるんだけど、ここまでノーガードでいいの?
って、こっちが心配になるくらいだった。小さなお子さん連れの方は、心しないとうっかり触ると思う。
自分だって、うっかり触りたくなったからね。大人だから我慢できるけどさ(笑)

この「みんなに自由に楽しんでほしい」っていう、大ちゃんのハートがビシビシ感じられる空間。
あたしたちに見せてあげたいって思いが、溢れてる空間にまず感動。
大ちゃんの愛に包まれてるなぁって感じて、いるだけでめちゃくちゃ幸せだった。
ああ、みんなが行けたらいいのにっ! 見れない人がいるなんて、残念すぎるよ(T-T)
(とか言ってるうちに、追加でチケット抽選決まったね! やった!!)


ここからさらに、作品に対しての個人的な感想を書きます。
そこは読まないでおきたいと言う方は避けて下さい。
さくごときの感想くらいドンと来いさっ!っていう方のみ、どうぞ。



●印象

うすい、透明な皮に包まれ、たゆたうように煌めきながら
変わり続ける魂の形
変化していく命
そこにあって、見えないモノ
見えないけど、たしかにそこにあるモノ
表の世界と内の世界
広がりづつける宇宙のような
小さな小さな小人のポケットの中のような

みずみずしく潤っていて
まあるくて
あったかくて
ときどき、ちょっと怖くって
だけど、おもしろくて
ものすごくかわいい

そんなふうに感じた。



まず。
以前、潤くんが大ちゃんのお部屋に入れてもらって作品を見せてもらったときに。
凄すぎて引いたって話あったけど(笑)
うん、わかる! 潤くんっ! すごくわかる、その気持ち。
覚悟していったのにも関わらず、すごくてビビったよ。


●ちょんまげの少年
↑以下、勝手に私がつけただけなんで、作品のタイトルではありませんですよ

いちばん惹きつけられたのは、やっぱりちょんまげの少年。
ポスターになってる作品。あの裏のつぶつぶが、ハンパない。
宝石のように光って、小さな粒がぎっしり詰まって輝いていて。
観れば見るほど、それは脈打つように連なっていて。
入場してすぐはさすがにこの絵の前は人がいっぱいだったから、
減った隙をみつけては何度も観に行った。
最後は、ほぼひとりでじっくり見れた。なんたる贅沢っ! 超幸せ!!

なんども絵の前に帰ってきては観ることで、初見、すっげぇ!って引けるところまで引いた心がやっと平常心を取り戻して(笑)
じっくり眺めていたら、じわじわと、ふつふつと、ワクワクしてきた。
大ちゃんがひと筆ひと筆、色を置いていく度に重なっていったであろう楽しさが、伝わってくるような気がして。
自然と「これ、描いてて楽しかっただろうなぁ」って、声に出して呟いたくらい。

表の少年の瞳は、黒く深く、真っすぐにこちらを見ていて。
この絵に込められた想いを思うと、その視線から目がそらせない。
引き込まれる。
色みの無い色で描かれているのに、冷たく感じない。むしろ手触りが暖かそうな気がする。
重ねられた想いと色が、ちゃんと伝わってくる絵だった。


●サイトウくんシリーズ
サイトウくんは、カッパくんの前で「ふっ」て笑っちゃった。
なんか鼻から出てるし(笑) 水に潜って出てくると、鼻水でるよね。うん。
頭のお皿がつるんとまるくて、おいしそうだった。
ちょっと怖いけど、つぶつぶを施されたサイトウくんが好きかな。
あと博士みたいな白いお髭のサイトウくんも好き。メガネ、作ってるところ想像して楽しかった。

サイトウくんに関しては映像もあった。
これまたシュールで。どうしてああしたの?って本人に聞いてみたいけど、
「おもしろいかなぁって思って」ってくらいの返事しか返ってこなそうで←失礼!
むしろあんまり深い意味があったら怖いから、それでいいんだけど(笑)
ただし、みんな静かに観賞していたのに、最後自分一人で声出して笑ってしまったのね…。
ごめんなさい。みんな笑いたかったのに我慢したのかな? 
あそこで笑っちゃうあたしの感性がちょっとおかしいのか…。
個人的には、予想外のオチでおもしろかったんだけどな。

●ぴょこ歯と石鯛くん
石鯛くん、故郷に帰るの巻です(笑)
まさか、こう来たか!*1の展示だった。
作品集の表紙の写真は黒っぽかったから、実物の色とだいぶ違った。
あれはあれで迫力があってよかったけども、
会場のなかでの石鯛くんは、それとは別モノって感じで、ちょっとかわいい。
なんだか、ちょっとおもしろい←すまん。ワシの感性は笑い寄りなんだと思う。
だって、せっかく水の中に帰れたのに、若干困っているように見えるんだもの(笑)

●ツボから大ちゃん
白いツボに大ちゃんの顔が乗っかってる。それだけだと、超怖いんですけど(笑)
その大ちゃんの頭から、小人たちが飛び出してる感じ?
その小人たちがなんとなくハートに見えて、上からの照明でできる陰とか、観る角度で違って見えておもしろかったので、結構長居した。
なんだろ、分身みたいな感じかな?
いろんなキャラがいるから、じっくり観ちゃう。
あと、大ちゃんの顔が小さくて、まじまじ観る。やっぱ、小さい。小顔です!

●魚になった大ちゃん
写真集では本体だけなんだけど、会場では小道具*2が加わってた。
釣られてる顔がね、観る角度によってだいぶ印象違うの。
なんだか、あの眉間に寄せられた皺とか、飛び出した唇とか。
絶妙に情けなくて、かわいい。顔の正面の方から観るのが、ワシのお気に入り。

●細密画
襖絵のように、タツノオトシゴと並んで展示されているのは拡大されたレプリカ。
拡大されてこの細かさっていったい………。気が遠くなるような細かさで、鼻血がでそうだった。
そもそも、世の中にはあんなほっそい線が描けるペンが存在するってことにもビックリ!

本物は、大ちゃんが手造りしてたガラス入りのまるい天版に入って、ちゃぶ台みたいに畳の上にあるんだけどね。
照明の加減もあるのか、自分の老眼のせいでなかなかクリアに見えなくて辛かった〜←
老眼はじまってる方は、メガネかルーペ的な視力を補助できるようなアイテムを持参することをお勧めします!
これも、何回も観に行っちゃった。本当は畳の上にあがって、真上から観たいくらいだったけど。
まったく、FC会報読む時の10倍は自分の老眼を恨めしく思ったな。やっぱもう、メガネ作ろうっ! こんなところで決意した(笑)

ラジオで描けないって言ってたよね、コレ。
描いてる時の体勢がキツイとか。
こういう絵の感覚って、自分にはわからない世界だから。正直どう見たらいいのかいちばんわからないんだけど。
日記みたいなものだって話しから、きっと大ちゃんのなかでは物語がたくさん詰まっているんだろうなと。
それを想像しながら観る。本人が隣にいたら、きっとずっと質問してしまうだろうなぁ。
たぶん、作品の中で、いちばんちゃんと納得するまで見れなかったので、ちょっと心残り。

●パグ
このパグちゃんは、町田くんちの子だって話は本当なのかな? レバ子ちゃん。
ふたつで、ひとつの作品と聞いたときに、なんで2枚描いたのかな?って思ってたんだけど。
実物をみたら、同じ一匹のパグの表情がふたつ並んでいるというよりは、写し鏡のような、双子のような。駒犬のような。
何かを共有しているけど、別の存在のような。そんな感じがして。
町田くんと大ちゃんのことを重ねて観てしまったよ。

阿吽。
なんとなく、ちゃんと描きこんでないところが未完というか。
これからだよ。まだまだだよ。って感じがして。
まだ見ぬ未来に向かって生きている今、というイメージだった。


とにかく、本物って、やっぱ違うんだなぁって思いました。
ジョージア・オキーフが好きで、ポストカードとか画集とかで眺めてただけだったとき。
たまたま友人とサンタフェに行くことになって、美術館に観に行ったことがあったけど。
その時も思った、本物って全然違う!って。
発しているパワーとか、温度があるんだよね作品に。
大ちゃんの作品も、本で見るよりもずっとあったかい。とても繊細なのに、強い。
帰ってきてから、また作品集を眺めてるけど。やっぱりこれは、本物じゃないと伝わんないだろうって思った。
一冊目の作品たちも、きっと実物は全然違うんだろうなぁ。観たいなぁ…。

でね、やっぱり大野智はここでも大野智だった。芸術家って言葉がねしっくりこない。
根底にね、みんなを楽しませたいって気持ちが溢れてて。
何かを主張したりするためのアートじゃなくて、ただただ好きと楽しいとおもしろいが詰まってる。
そのピュアな気持ちが、作品を空間をひとつに繋いでいる感じ。
まさに、本当の意味で「FREESTYLE」だった。
楽しかったです。大満足でした。
ありがとう、大ちゃん!

遠かったり、行きたいのに行けなかったたくさんのファンの人たちや、
ファンじゃないけど興味はあって、でもチケットとれないんでしょう?っていう方たちにも、やっぱりもっとみんなに観てもらいたい。
もうさ、大野智美術館作っちゃえばいいんじゃん? 個人が無理なら、嵐ミュージアムとかでもいいよ。
それでもダメなら、もうジャニーズミュージアムでもいい。←終始上からですみません
で、常設展示してほしい。
誰でもエントリーすれば、必ずいつか見れるようにしてもらえないだろうか。
せつに、せつに願う。

今回の抽選で、できるだけ多くの方たちにその機会が巡ってきますように!

*1:水槽の中に水没!

*2:竿とルアー