あらしさんのこと ひとりごと 

大好きなあらしさんのこと 思ったこと 覚書

FREESTYLEⅡ 作品集 追記済

やっぱり、今回も写真もあって。
写る桜の花に、空気の清々しさを思って。
自然のなかに、作品を置いてる大ちゃんごと思いを馳せる。


前エントリで、しゃべりたくないのかもって書いちゃったけど。
それは、違うね。
私たちに届けようと思うことだったり、
本当に好きなことには雄弁だった(笑)

久しく文字でも映像でも、こんなにたくさん語ってくれてるのに触れてなかったから。
忘れかけてた。ダメだね。

読みながら、嬉しくて嬉しくて。
ドキドキしながら、何回も文字を目で追う。
今まで想像の域でしかなかったことが、
大ちゃんの言葉で聞けて嬉しくて。

続きはまた、帰ってきてから。


サイトウくんのこと
パグちゃんは、レバ子ちゃん?
4人の大野智
頭から飛び出してるものたち
つぶつぶ
皮の絵
細密画の行方


ってことで、ここから追記です。
本日、9月6日です。でも書き始めたの8月17日です(笑) どんだけかかってんだって話よ。
無事に表参道で行われていたFREESTYLEⅡも最終日を迎え、終わりましたね。
大ちゃんは、いつこっそり見に行ってたんですかねぇ。←ラジオで期間中は休みの日や会場が終わってから行ってたって話してくれましたね。
また、あの細長い窓からキラッキラした瞳で、様子を眺めてたんだろうなぁって思うと。
前の時のようにメイキングをDVDにしてくれないかなぁって思ってしまいます。

あれからフリスタ関係のエントリいくつかあげましたけど。
あげればあげるほど、なんか心の奥が悶々とする状態からなかなか抜け出せなかったんですけど。
こうして手際の悪い自分に助けられ、無駄にエントリを寝かせたおかげで、今は大分悶々は落ち着きました。

とにかく、この先の個展の状況に明るい知らせが届くという夢が叶わないことにはね。
今はただ、この作品集を全面的に肯定して自分の中に落とし込む…
というか納得させるということをせねば、この悶々はなくならんのだな。と思っている。
だってね、自分の中にはどっちの自分もいるんだもの。
この作品集を唯一の手掛かりとして抱きしめてる自分と、実物を前に息をのむ自分と。

だからね、なんかこういうとき自分の性格がめんどくさくて困るんだけど。
婦人画報」の山口さんとの対談も、「美術手貼」の奈良さんとの対談も、
すっごく読みたいんだけど、読めないんですよ。
そのうち読める機会があったら、是非とも読みたいんですよ。
せっかく実物に会う機会を得て、その裏側まで知りたいという気持ち、もちろんあります。
でも、今の時点で自分と作品の間にだけある世界を、そのままそっとしまっておきたいって気持ちもある。
パズルを完成させられない自分をそのままにしておきたいような。
目標としては、年内中にクリアしたいところです。

大野智のことが知りたくて理解したくて、ありとあらゆる情報を貪るようにして手繰り寄せようとする自分と。
本の中の作品だろうが、実物だろうが、その作品そのものと自分の間だけにある儚い世界を大事にしたい気持ちがせめぎあって。
でも知りたい自分もいるから。結局、その守りたい気持ちさえ自分の手で汚していくような気がして。
その自分の欲の毒気に当てられてムカムカしちゃって、どうしても手が出せない。
なんて面倒なんだ、自分。

なので、今の時点でラジオで語ってくれた話と、この作品集と、作品そのもの。
これしか、自分の中にない。
ほかで大ちゃん自身の言葉ですでに語られていることを、すっかり無視した感想になってしまうかも。
その辺、お許しください。

ここからは、会場にも足を運んでから作品集を観ての感想を書きます。
まだ大阪もあるし、いろいろ知りたくない方は、避けて下さいませ。
って言っても、なんせさくクオリティですから(笑) ざっくりです。


箇条書きにして残しておいた気になってたことを中心に。

・噂のサイトウくん
これは、作品集でいろんな角度で撮影してくれてるのが本当にいいなって思ってる。
会場だとね、後ろからは見れないんです。
ランダムな感じじゃなくて、わりときっちり方向を決めて撮ってくれてるのも、
それぞれの作品の違いとかがよく味わえて、逆に面白いなと思う。
同じ型を使ってるのに、キャラクターを与えられたサイトウくんたちは実に個性的。
はじめてモデルがいるパターンらしいから。現実に存在するサイトウくんがこれを見たらどう思うんだろう?
とか(笑) 作ってても、似てるのに本人にはちっとも関わりない恰好をさせられてる図に、大ちゃん自身が受けてそう(笑)

自然のなかに飛び出したサイトウくんは、さらにとってもシュール(笑)
これを撮ってる時の大ちゃんの顔が見たい。きっと楽しそうにしているんだろうな。
その感じは、ポストカードの一枚に収まっている大ちゃん自身をみれば、伝わってくる。
あれ、何気にかわいかった〜。

・パグちゃん
これは、かわいこちゃんなだけにね。大きく載せたい気持ちはわかるけど。
ページを跨がないでほしかったぁ(T-T) 二匹普通に見開きで並べちゃダメだったのかいな?
ポストカードにも二匹入れてほしかったぁ。
見れば見るほど、生っぽい。眺めているうちに焦点が引き寄せられていくような不思議な感覚になる。
若冲の鶏の絵みたいに、こっちの視点がさまようことで、鶏の動きがリアルに迫ってくるように。
書き込まれている部分とそうじゃない部分を行き来してるうちに、ふと、
しっとりした毛並みや濡れた鼻先がリアルに浮かんでくるみたい。おもしろいから、ずっと見ちゃう。

・つぶつぶ
ちょんまげの少年の裏側。
ちゃんと全身裏表で見開きで載せてくれて嬉しい。だって実物は当然、裏表だから。同時に見れないから。
このサイズだと細かいところが肉眼だとよく見えないのが残念だけど。あ、これは自分が老眼だからかな(笑)
目のいい方たちはちゃんと見えるのかしら?
老眼鏡をかけたうえで、ルーペで見るとよく見える。
お気に入りは、おでこ丸い模様から髪の生え際までの両サイド。交差する模様のところ。頭頂部。
細かくてきれい。
実物では、手の内側の小さなつぶつぶも細かくてきれいだった。
拡大した写真も載せてくれてるから、色を重ねてこんもり盛り上がって様子がよくわかって嬉しい。

京都のグループ展では、自然光のなかで飾られていたんでしょう?
また雰囲気がまったく違うんだろうなぁ。その環境でも見てみたい。
その京都の写真も載せてくれて嬉しい。噂だけしか知らなかったから。
本当だったんだって知れて嬉しい。スタッフの人が提案してくれて、事務所もOKしてくれたって。
こういう機会に恵まれて、よかったね! 嬉しかっただろうなぁ。
もし、自分が創作活動している人間だとしたら。自分だけの個展は、それは当然嬉しいだろうけど。
アイドルとして無名でない立場にいるなら、匿名でなんの偏見もなく自分の作品をたくさんの人に見てもらえる機会は貴重な体験だったろうし。
ドキドキしただろうな。
宮城では、これがどんなふうに子供たちの作品と一緒に飾られるんだろうか。
その絵の前まで、自分たどり着けるかな?←ちょいと心配です

・怪物くん
これは会場では裏側は見れない。見てみたかったけど。
そのかわりというわけではないけど。作品集にはないものが。
来場された藤子先生に大ちゃんがお願いして描いてもらった怪物君がいた。
白でそっと(そんなふうに見える)描かれた本物の怪物くんが、ちょっと遠慮がちに
でも嬉しそうに寄り添っていた。先生もさすがにちょっと緊張したかもな。と思う。

奈良さんのアドバイスによりしばし細密画を離れて、水彩画の楽しさを再確認させてくれた絵。
自画像だけど、顔は自分にしなかったっていうこの子は、いったいその瞳で何を見つめているんだろうね。
わがままに、まっすぐに。
その小さな背中に大きなものを背負って。
撮影しながら描いていたんだよね? 大ちゃんの中に存在する怪物ランドにはこの子は住んでいたんだろうか。

・細密画の行方
これこれ。自分、細密画の度合いを理解してなくて。
全体像を抑えてある写真から、制作過程の様子もたくさんおさめてくれて、ますます聞きたいことがてんこ盛り。
奈良さんと一緒に話している写真もあったりして、いろいろアドバイスしてもらったのかな?
細かく描きこみすぎて、線が点になっていったとか。描く態勢がキツイとかね。
途中で手が止まったり。日記みたいって言ってたけど、苦しい時も描いてないときも、ずっと大ちゃんの部屋にあって。
ずっと一緒にいたんだろうね。
とにかく、これも見れば見るほどな作品で。老眼鏡&ルーペ必須(笑) でも、家にあるような半端なルーペじゃ全然追いつけない(爆)
なんでカギに肉って描いてあるんだ?とか、いちいちいちいちいちいち、謎がいっぱいで(笑)
できれば大ちゃん直接、聞きたいけどね。
そのうち、超見えるヤツ(ルーペ)手に入れて老後の楽しみに絶対見る!って心に誓う。

・皮の絵
オブジェといっていいのかわからないけど、皮や布を使って壁に貼り合わせた作品の中に
皮に絵を描いてあるものがあって、写真がよく見えないから気になっていた。
奈良さんと話しているところでも手にしているし。前作にはおさめられていなかったタイプの作品たち。
紙じゃない柔らかな良さを生かして、あえて平らにではなくふんわりたるませて使っていたのが印象的。
なんとなく、その制作過程を想像すると”どうしてもこういうものが造りたい!”って思って描いたというよりは、
やってみたいという好奇心のほうが上回っているのかな?と思う。
質感とか、色とか、いろんな素材をコラージュのように合わせていく楽しさとか。
それでいうと、作品集の中ではそのおもしろさが今ひとつ伝わりずらいと思われるP72の作品が、
会場では自分は好きだった。(会場に行ったときの感想に書いてある)

・頭から飛び出してるものたち
ツボから大ちゃん。これは真正面の位置からだけど、角度が違うとまた印象が全然違って見えておもしろかった。
でも、会場ではこうやって冷静にちゃんと真正面から見ることは逆に難しかったので貴重。

このツボから飛び出してるような感じで配置されてる小さなフィギュアたちがまた、いろいろで。
壁のちょっと横から見るとおもしろかったんだけど。
二次元で見るおもしろさとしては、この見えそうで見えないツボ智の頭から飛び出した小さなフィギュアを興味津々に眺めてる自分自身が
そのまんま大ちゃんをいつも見てる自分と重なって感じるところかな(笑)
こうしてみると、やっぱりハートにみえるけど。ハートにしたのかな? そうならかわいいな。

・烏賊
これがあって、ちょんまげの少年の裏側のつぶつぶにつながる。
これがどこにちゃんと載ってるのかわからなくて、何回もページをめくり探してたらさ。
カバーを外した表紙だった(笑)
ちょっと驚いたよね。そして、ニヤッととした。粋だな。

・似顔絵
4人の大野智は、すごいよかったね。上手下手、似てる似てないじゃなくて。
4人それぞれの似顔絵が、あまりにもそれぞれらしくてずっと見ちゃう(笑)
似顔絵って、モデルへの想いと同じくらいその人自身が現れるところがあるなぁって。
だから、潤くんの描いた大ちゃんを見て、あの温かさは潤くんそのものなんだろうなって思って。
奈良さんが絶賛していたというけど、なんか詳しくその話を聞いてみたくなった。
潤くんの大ちゃんには、情を感じる。
相葉ちゃんの大ちゃんには、やさしさを。
翔ちゃんの大ちゃんには、前を向く強さを。
にのちゃんの大ちゃんは、ちょっとややこしい(笑) 頑固さと器用さと潔さ、かな。

実際、渡されたというあの写真のチョイスの理由はなんだろう。
アイコンになるようなアイドルとしての大野智じゃなくて、
辛い時もずっと、自分と向き合い続け、悩んだり迷ったり、立ち止まったり。
そうしながらも生きているひとりの人としての大野智を切り取っている感じがするから。

あの表情を絵にするのは、絵を描くことに慣れている人でも難しい気がする。
よく雑誌などで見られるような、笑っていたり決めているわかりやすい表情ではないし。
いくら、ふだんのいろんな大ちゃんを知っているメンバーでも、写真に寄せたところで
こちらにも伝わりずらいと思うから。
でも、だから余計に描く人が現れて、おもしろかったのかもしれない。
ナイス・チョイス!

・制作過程と裏側
何もないところから、大ちゃんの手によって生み出されていくその過程をちょっとだけでも見せてくれて嬉しい。
ただの一枚の紙、キャンバスの上に大ちゃんが一筆に込めた思い。
それが見事に息づいて魂を宿していくようで。

・インタビュー
7年間の自分。これにつきると。
立ち止まりたくても立ち止まれない状況。やりたくても自由にならない時間。
自分がどこに向かっているのか、自分が何を求めているのか。
葛藤して、迷って。
それでも描き続けてきた7年間の大ちゃんの時間がこの中にあるんだなって。
インタビューを読んで、それがどんなにすごいことなのか改めて実感する。
多忙な仕事の間にある途切れ途切れのわずかな自由になる時間を縫って、
気持ちを持続させてやり遂げることが、どんなに難しいことか。
それこそ、そこにはどうしてもそれをやらねばいられないという強い欲求が、
思いがなければ到底できないことだと思う。

創作活動が純粋に心のより所だった7年前までと違って、大ちゃんの中に生まれた
たくさんの変化は、こちらの想像を超えて苦しいものだったんだなと思う。
でも、そんな大ちゃんに奈良さんという師匠との出会いがあってよかった。
草間さんという大先輩から、その生きざまを見せていただく機会があってよかった。
気にかけていてくれるスタッフさんがいて、新しい扉に誘ってもらえてよかった。
そんな自分を、大ちゃんはラッキーという。
でも、大ちゃんの作品に宿っている本気が伝わるからだよね。

先生もいなくて独学で、一人でずっと自分と向き合い続ける作業はどんな世界でも辛いものだよね。
先輩たちは、それを知ってるから。だから、それでも作り続ける大ちゃんの魂に寄り添いたくなるんじゃないのかな。
出会えても、そこから先に繋がるか繋がらないかは、結局その人次第だから。
出会いが用意されたことはラッキーかもしれないけど、その人の心を震わせたのはあなた自身にほかならないよ。


次にまた、個展や作品集がでるのがいつになるかもわからないけど。
変化して、成長し続ける表現者としての大野智を、この先もずっと見ていたい。
次がくるまで、またときどき手にしてこの作品集を見返すんだろうと思う。
自分に行き詰って、ちょっと背中を押してもらいたくなったときに。

あらためて。
大ちゃん、個展おめでとう!
作品集をだしてくれて、見せてくれて、ありがとう!
大事にする。