あらしさんのこと ひとりごと 

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99.9 刑事専門弁護士 SEASON II

一言で言って、大満足でした。
オンエアで物語を純粋に楽しみ。
録画でアドリブのような絶妙な掛け合いを何回も堪能し。
さらに一時停止して、美術スタッフ渾身のネタを拾って笑い。
一度に何度もおいしいこんなドラマ、そうそうないでしょうな。

だって、これを作り上げる製作陣の労力よっ!
普通のドラマの現場だって、みんなスタッフさんは寝るまもなくハードなスケジュールだと聞くのに。
この仕事量はただ事ではないでしょう?
静かにドラマを見たい人には落ち着かない情報量だったかもしれないけど。
コレはコレでありじゃないかな?と思ったさくでした。

とにかくね。
本当に好きで好きでしょうがないんだろう。
おもしろいと思ったら、やらずにはいられないんだろう。
その熱量は、普通はこのくらいだとか、時間がどうだとか。
いろんな大人の事情とかを軽々と超えさせるものだということが画面を通してコチラ側まで伝わってきて。
各所方面へのリスペクトと愛があふれてましたな。
本当に楽しい贅沢な時間をすごさせてもらったなと思う。

もっと続けて観たかったけど、このクオリティーでずっと撮影したらきっとスタッフも演者もバッタバッタと倒れるだろうから我慢する。
でも、必ずまた帰ってきて欲しい。
映画も悪くないけど、やっぱりTVで帰ってきて欲しいな。
しかも、スペシャルドラマじゃなくて、連ドラで!
毎週楽しみにして何回も録画をリピして堪能したいのよ。ぜひ、連ドラでお願いしたい。
待ってるよ! SEASON III

【チーム感】
回が進むにつれて、物語の中の関係性とともにどんどん打ち解けていく斑目チームとか。よかったな。
最初はいちいち深山の行動に面食らっていた事務所のメンバーが、あうんの呼吸でサクサク動いていく感じとか。
SEASON Iに比べると、ちょっと変わったヤツっていうよりどんどん無邪気で子供みたいな深山像が現れてきて。
それを演じる潤くんがバツグンにかわいかったし。
そんな規格外な深山を受け入れてるメンバーの雰囲気もチーム感があって、楽しかった。

松本潤
そのチーム感のなかで見せる子供のような無邪気さがあって、シリアスなシーンがぎゅっとしまって生きていた気がする。
法廷や現場で、被告人や裁判官たちと真正面から対峙するときに見せる、あの深山の印象的な瞳。
強くて揺るがないものから、切ない複雑な感情を内包するものまで。
すごく光ってた。
全編通してSEASONを重ねて、潤くんの瞳で語る演技がとってもよかった。
ナラタージュ」の葉山先生を生きたことで掴んだものが、確実に潤くんの中に結実しているところをみせてもらった気がする。
美しくて雄弁な瞳は、松本潤の真骨頂。

【ダジャレ】
毎回その場を凍らせる深山のダジャレは、SEASON IIではもはや凡人が追いつける世界ではなく(笑)
オヤジギャグとダジャレを愛する両親のもと育ったさくでさえ、進化した深山クオリティとその恐ろしいくらいの畳み掛けに息を呑む状態でしたね。
もはやうまいのかうまくないのかも判断しかねる世界で、みんなのはるか頭上を飛んで行くそれがツボにはまるのが、唯一佐田先生しかいないってところ込みでおもろかったです。

【ゲストと小ネタ】
毎回、この人を引っ張ってきたか!と唸り。
その塩梅とそのゲストならではのネタのちりばめ方に絶妙なセンスを感じ。
楽しみました。
しかもゲストに無茶振りすぎる台詞とかね。ちょっとしたイントロクイズ並みの音を差し込んでみたりとか。
すごい角度で弾が来るんで避けきれず大笑いしてしまいました。

チョイ役が豪華すぎて仰け反ったのは、いとこんちのお客で登場した松本零士先生とメーテルです。
先生っ! どうしたんすか! なんでそんなところにいるんですか?!
しかもアフロだよ。さらに帽子がずり落ちるって言うオチ付(爆)
ありえないっす。出演までの裏話を聞きたいです。

【事実はドラマより奇なり】
毎日、なんでこんなに?っていうくらいどこかで事件が起こっているわけなんですが。
現実の裁判判決では、そんなバカな!っていうようなこと結末もたくさんあって。
人が人を裁くことの難しさは、今までもどうなんだろう?って疑問を持ちながら生きてはきましたけど。
このドラマを見ていたら、今あるシステムの脆弱さを痛感するというか。
シナリオで使われた事件も実際に起きた事件とほぼほぼ同じものもあったりして。
もちろん現実には深山たちは存在しないので、無罪になることはなく。
裁判員裁判の件とかも、もっとみんな真剣に受け取らないとダメじゃないのかね?とか。
単純に、怖いなぁって思いました。
最後の望みの綱である法によって、救われないだけでなくて貶められることもあるんだもの。

このドラマを見て、実際の事件が解決にむかったりした嬉しいこともあったね。
ぜひ、将来有望な子供たちが深山たちのような事実を追及することをあきらめない弁護士を目指してくれたらなぁと。
おばちゃんは思うのでした。