「徹子の部屋」を見た。
この番組は母が見るので時々拝見するが、いつ見てもたいてい徹子節炸裂で、おかしい。
オモシロイ、というより。おかしい。
生放送さながらの緊張感の中、あの徹子さんの話しっぷりはファンキーすぎる。
すごい勢いでしゃべるのは、話したいトピックスが多すぎるからでしょうな。
それでも、決められた時間内に無難にまとめようなんて微塵も思ってなさそうなところが、最高にファンキーだと感心する。
ゲストは、どこに飛んでくるかわからない変化球的徹子トークに飲み込まれながら、なんとか自分の言葉を探して打ち返す。この攻防で、その人の人間味がうっすら伝わってしまうところがおもしろい。
その点、翔ちゃんはいつもと変わらず脳みそも心もフル回転で対応し言葉をチョイスし、ふとした時に表情にでる素直さにらしさを感じる。この人の対応能力と瞬時に検索をかけて適切な言葉を引き出すセンスはすごいなと思う。用意している言葉もあるだろうけど、それでもちゃんと話を組み立てて3手先ぐらいまで読んで答えている気がする。
検索かけてる時の表情を見るのも好きだ。これから話そうとしてる彼にしか見れない物語が、きっと彼の頭の中のスクリーンに映っているんだろうなと。話す前にニタニタしてる時がかわいい。
けど、どうしても「オトノハ」のときのオカシナ日本語で語る櫻井翔が好きな自分としては、まじめ対応スイッチが入ったままだと堅すぎて若干疲れる(笑) こんなに頭のいい人は、多少アホな冗談を挟めるくらいの対談の方が、本当のおもしろみが伝わるのにと思っていたら、まんまと最後に真っ赤なショウチャン帽をかぶる羽目になっていて笑った。GJ！徹子さん(笑) 少々強引な流れではあったけど、翔ちゃんの正しいいじり方です。(と、個人的には思っている)
しかも、すっかりミスマッチな状態な櫻井翔にむかって「かわいい！」と褒めはじめ。トドメが「大野君みたいでかわいい！」(笑) これには大爆笑。徹子さんの中では、かわいい＝大野智ってことか。
NYで夏に会って会食した時も、大ちゃんがあまりにかわいいのでさらわれないかと心配だったという徹子さん。えっと、その場合一緒にいた目の前の櫻井翔はじめ他の4人は……眼中なしですかね？(笑) 心配いりませんか？
年齢的には孫のような年代の嵐さんたちだけど、徹子さんにとってその中でも大ちゃんはきっとちょっと特別なかわいさなんだろうな。世界を飛び回り、業界の第一線で活躍し続ける人生の大先輩さえも一目置くかわいさ。どっかで美輪さんと徹子さんで大野智を語ってくれないかな。
対する大ちゃんだけど。相変わらず、のらりくらりとやっていた(笑)
受け答えはたどたどしく、デビューして15周年を迎えようとしてる人にはとても見えない初々しさで。大ちゃんのTV的会話スキルは、経験値でアップグレードする仕組みにはなっていない。そこが逆にすごい。この無防備さ。底知れないタフさだと、翔ちゃんのとは真逆の意味で感心する。
ここまで来ると、やっぱりこの人は本当に自分のことを公の場で語りたくない人なのだろうと思う。メンバーの前でさえそうしないのだから、公の場でそれをしないのも当然とも思う。話すのが苦手、とかじゃなく。どう見られたいとか思われたいとか、言葉で自分のことを説明したいとかそういう考えがないのかもしれない。ラジオみたいな特殊な環境では、逆にいろいろと話してくれるけど。それは、話す相手がファンの子だと思ってくれてるからだと思う。
うちら愛されてるよ。と自惚れたくなる。
ちょっと前かがみで膝を抱えつつ、ふふふと笑いながら徹子さんから投げかけられる質問に答えているようで、ただ相槌を打っている程度の返し(笑) 本当はおおまかな台本はあると想像するけど、徹子さんの質問には答えず、大ちゃんの話はなぜか斜めの方向に進んでいく(笑) 隣に、にのちゃんや翔ちゃんがいたら、すかさずフォローを入れてくれるんだけどなと思いながら。大ちゃん一人のときに発生する、このなんとも微妙な空気をハラハラしつつ見守る。ドキドキはするが、こういう場でスラスラハキハキ理路整然と説明できちゃうことを大ちゃんには求めてない自分もいる。
肝心なことはちゃんと、言ってくれるから。
多くは語らないけど、ストレートで短い言葉で核心をつく大ちゃんの言葉は好き。
番宣で大ちゃんは死神くんの名刺を徹子さんにお渡ししてしまいましたが、渡されてから死神がお迎えにあがるときの挨拶と知らされて名刺を返却する徹子さん(笑) 即座に回収する大ちゃん。危ない危ない。
翔ちゃんのときにしたNYの話を、またここでもする徹子さん。「かわいいからさらわれちゃうんじゃないかと心配した」件。大ちゃんは計3回聞くこととなる(笑) 自分でV見せておいて大いに照れまくる徹子さんがかわいい。女の人はどんなに歳をとっても乙女心は失わないものなのだというのは、自分も歳をとってよくわかるし。実際、本当にかわいがって下さっているのだろう。
徹子さん、いつまでもお元気で！
これからも嵐さんをよろしくお願いします。
